[レポート] C-3 PMキャリア論 -成長と退行- – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022

[レポート] C-3 PMキャリア論 -成長と退行- – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022

Clock Icon2022.11.26

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2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。

当エントリでは、ブレイクアウトセッション『PMキャリア論 -成長と退行-』の参加(視聴)レポートをお届けします。

目次

 

セッション概要

セッション概要は以下の通りです。

[タイトル]
PMキャリア論 -成長と退行-

[登壇者]
・岡田 康豊氏(エン・ジャパン株式会社 デジタルプロダクト開発本部 / 執行役員)

[セッション概要]
プロダクトマネージャーという職種が世の中に認知され、多くの方々がPMとして活躍されています。中でも組織規模が大きく成長しているチームにおいては、PMの役割の分化や異職種からのPMへのチャレンジが増えているかと思います。

今回のセッションではPMの役割整理や、私の経験からPMの仕事としてこれをやっちゃぁまずいよねというアンチパターンや思考パターンのしくじりを示します。今、PMで頑張っている人や、これからチャレンジする人の背中を押せるような内容です。

(※以上、公式サイトより引用)

セッションレポート

最初に結論

  • プロダクトの成長なくして、PMの成長なし。
  • PMの成長なくして、プロダクトの成長なし。
    • 当発表資料は8月に公開した以下資料のリバイス版セッションでもある

自己紹介

  • 個人プロフィール紹介
  • エン・ジャパン:20年企業(2000年創設)、約3000人の従業員
  • エンゲージ(engage)というプロダクトに携わっている
    • 求人の新しい選択肢:0円から使える採用プラットフォーム
  • 近年、事業規模を拡大中

伝えたい点

1.PMはすべてを背負わない。中心はPMではなく、プロダクトそのもの。自分よりも能力が高い人たちに、その仕事を任せる。

  • engageが大きくなるに連れて色々と問題が出てきた
    • プロダクトの成長と共に1人のPMでは見きれない状態になってきた
    • 新入社員の増加、ポジションや役割を作る必要性が発生した
    • 駆け出しPMに育成機会を与えたいけど、当て込める枠が無い
  • 従来は、規模が小さければプロダクトマネージャーがミニCEO的に全てのことを取り仕切ることが出来ていた
  • ただ規模が大きくなってくると「正直無理」な状態になってくる
  • 「三権分立」の形にプロダクト組織を変更することで対応
    • 「マーケティング(PMM:Product Marketing Manager)」と「オペレーションの仕事(POM:Product Operation Manager)」と「責任(Product Manager)」をプロダクトマネージャの仕事から分離
    • より得意な人たちが、それぞれの領域の中で判断と遂行をしていく形に整えた。
  • PMMとPOMの役割
    • プロダクトマネージャよりも、その責任範囲での仕事が得意な人々が各々の活動を実施。
    • プロダクトの数値を成長させる、プロダクト全体を支える業務を分離したことでプロダクト自体の成長スピードが上がった。
    • 役割と責任
    • PMM:プロダクトのグロース・マーケ業務全体の責任
    • POM:プロダクトオペレーション系業務全体に責任
    • 個人的に注目しているのはPOM(プロダクトオペレーションマネージャ)。海外でもUberやSprite、Netflixなどでこの形で求人が出てたりする
    • プロダクト運営が高速化、複雑化する中で不可欠な存在に。業務的にサイトを運用するのではなく、テクニカルスキルを要したオペレーション改善行動が取れること。
    • 一般的にはDXと呼ばれる仕事なのかもしれない 
    • ここが出来ることでプロダクトマネージャはロードマップやビジョンの設定など、プロダクトマネージャ本来の本質的な仕事に集中出来るようになる
    • POMに求める基準
    • 登用基準
      • プロダクト運営に関する知識や専門性を持ち、安定して高い成果を出すことが出来る
      • 担当プロダクトの改善に常に興味関心を持ち、他者の力を借りながら課題と解決案を定義出来る
      • 仕事に対する姿勢や業務の進め方が周囲の模範となっている
    • 求めるPOMレベル
      • プロダクトの利用状況やVOCを収集、整理、分析
      • 経営幹部の意思決定支援
      • QCDを意識したプロダクト運営
      • など
    • プロダクトマネージャとして、プロダクト組織をフィーチャーチームに変更
    • 今後発生していくだろう懸念事項についても、顕在化してるもの/潜在化してるもの含めて逐次対応していくつもり
    • アンチパターン

2.個々の能力に合わせ、PMのキャリアを細分化する。プロダクトマネージャーはスーパーマンを目指すな。

  • 個人的に目指したいなと思っていたが無理だなと感じた
  • 組織的に見ると内製開発/外注開発のプロダクトが混在、同じプロダクトマネージャでも必要な能力が違う
    • 非エンジニア系プロダクトマネージャの活躍出来るポイントは?
    • 内製開発ではないプロダクトマネージャが身につけて発揮すべき能力は?
  • プロダクトマネージャのタイプ:Courseraで学んだ内容に独自解釈を入れ込み整理
    • Business Product Manager
    • Tech Product Manager
    • Product Manager
  • 大事なのは自分のベースを認識しながら染み出していくこと
  • プロダクトマネージャーの社内での職位:いずれかの能力を身に着け、組織全体を見られるようになるとシニアに上がっていく
    • この辺のお話は以下資料に詳しい。

  • アンチパターン

総括

  • プロダクトマネージャがプロダクトの世界観を作る
  • EXTRA.エン・ジャパンのPM評価制度:来年度から運用開始予定

 

まとめ

という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『PMキャリア論 -成長と退行-』の視聴レポートでした。

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